身軽な移動をかなえてくれるのがコンパクトアイテムの利点ですが、小ささにこだわった結果、使いにくくては本末転倒。けれど今回ご紹介するアイテムは、どれも小さなボディに高機能や快適性を備えたものばかり。すべてそろえてもバッグ1つに収まりそうなほどコンパクトなアイテムたちを車に積み込み、ワンランク上のピクニックへ!
持っていきたい理由は“小ささ”だけじゃない。ワンランク上をかなえるピクニックグッズ

持ち運びも使い心地も快適。迷わずお供にしたくなる、折りたたみ式テーブル
豊かな自然の中、コーヒーやお弁当を楽しむひとときこそ、ピクニックの醍醐味。テーブルがあれば何よりですが、持ち込むのが一苦労。しかしOnway社の折りたたみ式テーブル『ツーリングテーブル』なら、そんな苦労とは無縁です。
折りたたみ時のサイズは、幅40×高さ12×奥行き4cm。重さは2Lペットボトルの約半分(1.2kg)です。これなら駐車場から最終目的地まで、徒歩で運ぶときの労が軽減。荷詰めの段階に生じる「これ、本当に持っていくの!?」という議論も解消されます。


Onway社は世界的に知られるアウトドアメーカー。特にアルミ製の折りたたみイスやテーブルの分野に深く精通しているとあって、安定性と頑丈さはお墨付き。「リラックスできる空間づくり」を理念に研究を重ねた結果、一般的な折りたたみテーブルよりも少し背が高く、イスと合わせても、立ったままでも使いやすいフォルムが完成しました。持ち運ぶときも使用するときも、快適なテーブルなのです。
ポケットサイズにたためるタフな1枚! 山岳都市で生まれたレジャーシート
ピクニックにおいて、荷物の中で意外とかさばるのがレジャーシート。しかしコロラド州の山岳都市・ボルダーを拠点とするMatador社の『POCKET BLANKET』は、文字どおりポケットサイズに折りたためるコンパクト設計。ボルダーに広がる山々をテスト環境に開発され、あらゆる強さも備えています。
穴のあきにくいタフな生地に、撥水加工をプラス。シートの四隅に組み込まれた重りにより、風でめくれにくい仕様です。また、シートに描かれたガイド線により、折りたたみも簡単。帰り支度にかかる時間までコンパクトにできます。


さらにこのシートは、折りたたんだときも広げたときも、レッド×グレーがスタイリッシュなツートンカラーデザイン。遠くへのおでかけはもちろん、「近場の公園でゴロン」のときにもサッと取り出したい、自慢のレジャーシートになりそうです。車のグローブボックスにも常備しておきたいですね。
ピクニックでも熱々を召し上がれ! 水を注げば加熱できるランチボックス
『バロクック』は、火も電気もガスも使わない調理器具。水をかけると化学反応によって熱が起きる「ヒートパック」を使うことで、加熱調理が可能になります。加熱に使用する水は、川の水でも海水でもOK。容器が食器を兼ねていることから、荷物もコンパクトに済む優れものです。
いかにもアウトドアなイメージが漂うアイテムですが、製造元が重んじるのは「実生活における便利さ」と「消費者目線」。加熱式の哺乳瓶までラインナップしていることが、何よりの証です。


もっと本格的に調理が楽しみたい人には、鍋タイプもおすすめ。熱々の食事があれば、家族で楽しむピクニックのランチタイムが一層、笑顔に満ちた時間になるはずです。
収納性も機能性も高い、理化学容器のノウハウが生み出した折りたたみ式ボトル
生活スペースには限りがあります。だからこそ、コンパクトな収納術が求められますが、しまっておくことの多いピクニック用品であればなおさらです。その点、ナルゲン社の『フォールディングカンティーン』は、とっても優秀。くるくるとたためるマルチレイヤーフィルムを使用し、3Lの大容量タイプでさえ、収納場所に悩みません。
そもそもナルゲン社の歩みは、理化学実験に使う容器の開発からスタート。非常に軽いうえ、劇薬を想定した液漏れのしにくさから山好きの間で話題となり、アウトドア用の水筒をつくるに至りました。


この『フォールディングカンティーン』も軽量で液漏れの心配もなく、水を入れればしっかり自立。元理化学容器メーカーらしく、104℃までの耐熱と−29℃までの耐冷を叶える本格派です。口が広いので氷を入れることもでき、お手入れも簡単。おでかけ先でも水を汲みやすく、沸かしたお湯を入れるときも安全。そう、これさえ持っておけば、ピクニックはもちろん、本格的な登山に挑戦するときにも活躍してくれるのです。
味も侮るなかれ。“いつでもどこでも”をかなえる小さなエスプレッソマシン
一見すると単なる水筒のようですが、『ミニプレッソ』はその名のとおり、小さなエスプレッソマシン。お湯を入れるタンクや計量スプーン、さらにコーヒーカップも1つになって、500mlペットボトルよりもコンパクトです。
使い方は、マシンにコーヒー粉とお湯を入れ、中央のピストンを手で押してエスプレッソを抽出するだけ。電源が不要なことから、360gという軽さを実現しています。開発を手がけたWACACO社の創業者であるヒューゴ・ケイリントン氏は、無類のコーヒー好き。「出張先でもおいしいエスプレッソが飲めないか?」という想いが、開発の原点だそう。




開発者自身の想いを実現した製品だけに、味も侮れません。「クレマ」と呼ばれる表層の泡が、おいしいエスプレッソの条件と言われますが、この小さなマシンで淹れたエスプレッソにも、クレマがしっかり。緑に囲まれたピクニックの環境であれば、おいしさもひとしおです。
※ラドンナはWACACO company Limitedの正規代理店です。
伝統に基づきながら進化。1枚の布から雨具にも変身する超撥水風呂敷
最後にご紹介するのは風呂敷。お弁当を包むだけでなく、そのまま広げれば野外の食事を華やがせるランチョンマットになるし、結び方次第で、取っ手付きのバッグにも変身します。
超撥水風呂敷『ながれ』には、生地の両面に超撥水加工が施され、バッグ風に結べば川の水を運ぶことも可能。突然の降雨でも頭にかぶれば、簡易的なカッパとして活躍してくれます。そもそも風呂敷とは、「お風呂に入る際に衣類を包んでおく布」であることから、江戸時代にその名が付けられたと言います。超撥水風呂敷『ながれ』は、風呂敷の起源にのっとって進化を遂げた1枚なのです。




開発を手がけた朝倉染布は、明治25年創業の老舗布メーカー。伝統を基盤としたモノづくりにも納得ですが、雨にも強い撥水加工によって使い道を増した『ながれ』の用途は無限大。どこにでも持って行きたい、日常的な相棒になりそうです。

本当に必要な機能が小さなボディに凝縮!
今回ご紹介したアイテムはどれも、本質的な機能を追求したうえで、それぞれのニーズに合わせ進化した逸品。その考え方は「up!」も同じ。“小さいけど本質的“なアイテムをそろえれば、「今までより身軽なのに快適」なおでかけを体感できるはず。
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