フォルクスワーゲンが支援するメクレンブルクの巨大なソーラーパーク<!-- --> | フォルクスワーゲン公式<!-- -->

まもなく、電気自動車のためのエネルギーをクリーンに供給開始

2022/10/5

まもなく、電気自動車のためのエネルギーをクリーンに供給開始

2022/10/5

本記事は2021年12月20日にvolkswagen.comに掲載された記事の日本語版です。

ドイツのメクレンブルク フォアポンメルン州では、ソーラーパークが建設され、エネルギー革命の主要なプロジェクトが開始されます。フォルクスワーゲンは、電気自動車でよりクリーンなエネルギーを利用するため、このプロジェクトを支援しています。

メクレンブルクには、のどかな田んぼ畑が広がっています。エネルギー革命の大規模なプロジェクトは、この田園風景が広がる、ルートヴィヒスルストとシュウェリーンの間に位置するトラム・ゲーテン ソーラーパークで開始予定です。350面のサッカー場とほぼ同じ面積のこの太陽光発電所は、ドイツ最大の施設の1つになります。現在、最終準備が進められています。「運が良ければ、この発電所で生成されたエネルギーを使用して、今年のクリスマスツリーを照らすことができるでしょう」と、世界的なソーラースペシャリスト「Belectric」のプロジェクト マネージャーであるトーマス ハインツは、目を輝かせて語っています。

2022年初頭から、年間5万世帯が利用可能な電力がここで生成される予定です。設置発電容量:172メガワット。フォルクスワーゲンは、電気自動車によりクリーンなエネルギーを利用できるようにするために、信頼できる産業消費者としてプロジェクトを支援しています。

この巨大なソーラーパークは、再生可能エネルギーを専門とする資産管理会社の「Luxcara」によって運営されています。電力は、ドイツの電力会社「RWE」を介してフォルクスワーゲンに供給されます。

「新型コロナウイルス感染症の影響により、継続的に材料の供給が不足しています。私たちのモットーは、とにかくやり遂げることです」
トーマス ハインツ
プロジェクト マネージャー

プロジェクト マネージャーのハインツは、10年以上にわたってソーラーパークの建設に携わってきました。従って、彼の経験は豊富です。このソーラーパークの建設に際しては、その巨大な面積だけでなく、新型コロナウイルス感染症のパンデミックも困難な課題をもたらしたため、彼の経験は非常に重要でした。「新型コロナウイルス感染症の影響により、材料の供給が継続的に不足しています。一時は、港が閉鎖されていたため、モンゴルからソーラーパネルを列車で輸送しなければなりませんでした。私たちは、常にこのような不確実性に直面していました」と、ハインツは述べています。「私たちのモットーは、とにかくやり遂げることです」

42万枚のソーラーパネルの最後の1枚がまもなく設置されます。その後、年間約5万世帯に供給可能な電力が生成されます。


60000
世帯
172
メガワット
420000
ソーラーパネル

設置工事開始後、わずか約1年で約10万本の柱が地面に打ち込まれ、42万枚のソーラーパネルが設置されました。「私たちが配線したケーブルは、地球数周分に相当します」と、ハインツは説明しています。ケーブルは、ソーラーパークのセクションを相互に接続し、生成された電力は、変電所から公共の送電網に送られます。

ハインツのオフィスから、ソーラーパークの最も遠い所までは約3kmあります。この現場では、一時は200人が作業していました。「これだけの距離があると、歩くのは大変です。何かを確認したいときは、クルマに乗ります」と、語っています。ソーラーパークはとても広く、厳密に言えば14の小さなセクションから構成されています。「各セクションは、事故が発生しないようにフェンスで囲まれています。セクション間には、歩道を敷設しました。その景色は、まるで地元のリゾート地のようです」と、ハインツは言います。

大量の電気を送信するための丈夫なケーブル。「私たちが配線したケーブルは、地球数周分に相当します」と、プロジェクト マネージャーのハインツは説明しています。

プロジェクト パートナーは、地元ではソーラーパークがよく受け入れられることをとても重視しています。これは、地元の人々だけでなく、動植物についても同様です。目標とするのは、ソーラーパークが生物の多様性を損なうことなく、農業利用と比較しても、より良い環境となることです。

※音声・ナレーションは英語のみとなります。

メクレンブルクの巨大なソーラーパーク – 間もなく、この太陽光発電所が電気自動車にクリーンなエネルギーを供給

そのため、野生の花が咲く牧草地やカエルが生息可能な水域に加えて、この場所には昆虫や鳥にとって好ましい環境となる生け垣や植物が密集しています。野ウサギなどの絶滅危惧種は、ソーラーパネルの下の保護区域を住処としています。「結局のところ、当初のトウモロコシ畑よりもはるかに自然に適した環境になっています」と、ハインツは述べています。


環境にやさしい施設

トラム・ゲーテンのようなソーラーパークは、環境に優しいエネルギー生産と自然の生息地の保護を組み合わせています。道を舗装する必要もありません。騒音も発生しません。「Belectric」の経験では、ソーラーパークは生物多様性を促進することさえできます。

  • 野生のハーブが生育し、昆虫や鳥は、人間に邪魔されることはありません。
  • 植物は花を咲かせ、種をまきます。
  • 動物は子供を育てることができます。
  • 絶滅危惧種は安全なすみか見つけることができます。
  • 野生の草花はミツバチの数を増加させます。

2つの点で環境に優しい施設:太陽光発電所はクリーン エネルギーを提供するだけでなく、絶滅の危機に瀕している動物を保護することもできます。


しかし、なぜドイツ北部にソーラーパークを建設したのでしょうか?これは、投資家「Luxcara」によって実現しました。「私たちは助成金を一切申請せずにソーラーパークを建設しました。南ヨーロッパでなければ採算が取れないという時代は終わりました」と、「Luxcara」のローレンツ ハーンは述べています。ソーラーパネルの効率向上と価格の下落により、中央ヨーロッパや北ヨーロッパでも採算が取れるようになりました。また、電気料金の上昇により、さらなるメリットがもたらされます。

さらに、このプロジェクトが優れている点は、面積です。「大規模なソーラーパークは、たくさんの小さなソーラーパークを設置するよりも、計画および建設の費用対効果が高くなります」と、ハーンは説明しています。

「助成金付き固定価格買い取り制度を利用しないで、南ヨーロッパだけに太陽光発電所を建設する時代は終わりました」
ローレンツ ハーン
Luxcara

この新しいソーラーパークは、エネルギー革命を加速し、気候変動対策に貢献します。マーケティング パートナーの「RWE Supply & Trading」は、自動車会社は気候変動対策に重要な貢献をすることができると考えています。「助成金のない新しいグリーン エネルギー プロジェクトは、売上が確保されて初めて実現します。したがって、フォルクスワーゲンのような信頼できる消費者の存在が鍵となります」と、「RWE」のラルフ ノイバーは述べています。

「助成金のない新しいグリーン エネルギー プロジェクトは、売上が確保されて初めて実現します。したがって、フォルクスワーゲンのような信頼できる消費者の存在が鍵となります」
ラルフ ノイバー
RWE

メクレンブルクからのエネルギーは、フォルクスワーゲンの電気自動車に直接供給されないかもしれませんが、電力網におけるグリーン エネルギーの供給量を増加させることにより、電気自動車のカーボンフットプリントを改善します。フォルクスワーゲンは、産業規模で再生可能エネルギーの拡大をサポートする最初の自動車メーカーです。2025年までに、フォルクスワーゲンは約4,000万ユーロを投資して、ヨーロッパの風力発電所と太陽光発電所の拡大を進めます。

スウェーデン北部のシェルレフテオーに建設される新しい風力発電所:フォルクスワーゲンは、ここでもグリーンエネルギーの生成を促進しています。これは、2025年までに実施される20のプロジェクトのうちの1つです。

トラム・ゲーテン プロジェクトに加え、電力会社の「wpd」がスウェーデン北部のシェルレフテオーに建設する風力発電所は、フォルクスワーゲンによる最初のプロジェクトの1つです。2025年までに、さらに約20のプロジェクトが予定されています。これらの施設により、合計で、さらに7テラワット時(TWh)のグリーン エネルギーが生成されます。フォルクスワーゲンは、「ID.(アイディ.)」モデルのカーボンニュートラルな生産と併せて、ライフサイクル全体を通したカーボンニュートラルなe-モビリティの実現に向けて、大きな一歩を踏み出しました。「VW Kraftwerk GmbH」は、フォルクスワーゲン内でグリーン エネルギー プロジェクトの実施を担当する中枢組織です。

自動車メーカーは、テクノロジーに関しても、エネルギー革命において重要な役割を果たしています。将来的に、電気自動車のバッテリーは、重要な蓄電装置となり、クルマで移動するためだけではなく、需要が高いときに電力網に電気を供給することもできるようになります。「これは、巨大な電力貯蔵装置が利用可能になることを意味し、電力網の柔軟性が向上して、電力需要が安定します」と、ノイバーは説明しています。フォルクスワーゲンは、双方向充電と呼ばれるこのテクノロジーを展開する準備を整えています。

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